自分の表現手段を子どもの時に見つける事
私達人間は、日常生活の中で「○○したい」「○○が好き・嫌い」など自分の思いや考えを、言葉と行動で相手に伝える必要があります。この事から感情表現は生きていく上で必要不可欠な事がわかります。
人間が感情表現をする手段は実に様々なものがあります。表情・行動・言葉という日常的生活手段としての表現。音楽・舞踊・美術など、美と情操の世界の芸術という表現です。
このように、人間の表現手段は多種多様にあり、一人ひとりが得意とするものも違います。これらの中でより多くの表現を子どもの時に理解し、自分自身が得意とする表現を追求して深めていく事が、豊かな人生を歩むためにとても大切な事なのです。
- 子どもの時のコミュニケーションの大切さ -
子どもアート教室として1994年に開校した時からの方針の一つであり、RYUHOW'S Children Art Houseが現在でも重要なものとして確立している事に、「アートを通した子ども達の生活環境の提供」があります。
RYUHOW'S Children Art Houseでは、18歳までの子ども達が全て同じ時間・環境で制作を行います。現代では、兄弟が少なかったり、核家族生活であったり、隣近所の関わりが無かったりなど、一昔前までは自然にできていたコミュニケーションの場が圧倒的に少ない時代です。子ども達にとって生活の中で学ぶべきコミュニケーションが想像以上に少ないのです。そして現代の日本ではこんなに大切な事が社会的に問題視されておらず、対策さえも取られていないのです。身近にいる周囲の大人一人ひとりが、この大きな問題を考えていく事が、子ども達の未来にとって必要な事だとアートハウスは考えています。お互いを思いやる心は、異年齢や環境の違う人同士のコミュニケーションから育っていくものです。その環境がなくては、思いやりは育ちません。
また、RYUHOW'S Children Art Houseは子ども達一人ひとりの表現方法を見つけるため、常に様々な道具・材料・環境が用意されています。その中で、自分自身の居場所・表現方法を見つけ、お互いのコミュニケーションを大切にしながら制作していきます。絵画、造形、デザイン、服飾など、様々な表現手段と豊富に出会えるRYUHOW'S Children Art Houseは、子ども達にとって自分自身の表現や自分自身を見つけるチャンスの場でもあり、コミュニケーションの場でもあるのです。
RYUHOW'S Children Art Houseが大切にしてきた「アートを通した子ども達の生活環境の提供」は、「人としての大切なコミュニケーションのあるアート教室」となり、年月を重ねる事で子ども達同士のコミュニケーションが自然と子ども達自身のルールを作り出すようになりました。これからもRYUHOW'S Children Art Houseは、子どもと子どもの間の中でお互いが思いやる気持ちを成長させ、大切なコミュニケーションを学んでいく場として環境を提供し続けていきます。
- 表現力と学力の関係 -
現代の日本では、幼少期に繰り返しのペーパー学習をさせる事が当たり前のようになっています。そこには素早く正確に回答する力はついても学問本来の楽しさ・面白さ・発展はありません。学問の楽しみ方、活かし方が養われてこそ子ども達一人ひとりが社会に出た時、その学力を豊かに発揮できるのです。
例えば、国語の学習において、自分の考えを文章や言葉で表現する際には、言語力の他に「表現力」が必要です。また、数学の学習でも自分で問題を解く力に加えて、導き出した解を相手に分かるように伝える「表現力」が必要となります。つまり、表現力・思考力・想像力を育て豊かにしていく事で、学力も豊かになるのです。表現力・思考力・想像力はクリエイティブな仕事にだけ必要な力と思われがちですが、実は学力を社会で活かすための基本の力と言えます。
- 幼児期からの習い事・・・P1
- 幼児期の芸術活動の必要性・・・P2
- 子ども達の豊かな心を育てる芸術活動・・・P3
- 子ども達が現代社会で生きるために最も重要な子ども脳を発達させるには・・・P4
- 子ども脳の発達に大切なのは好奇心・・・P5
- 自分の表現手段を子どもの時に見つける事・・・P6
- 子どもが絵を描く事の必要性とその魅力・・・P7
- RYUHOW'S Children Art Houseが考える子ども絵画教室のあるべき姿・・・P8
- 子ども絵画教室ではじめに学ぶべき大切な事・・・P9
- 子どもアート教室で大切な事・・・P10