体験授業
資料請求
facebook

すぐに結果を求めるこども達・・・

 こども達は「できたー」「上手ね」を常に求めています。
「上手ね」とほめられる喜びを重ねる事で自信へと変わって行くことを知っているからです。
しかし、成長と共に知恵もつき「上手ね」ほしさにいい加減に上辺だけで「できたー」を重ねて行くこどもも少なくありません。
そんな時、私はこども達に制作を通して、目をしっかり見て「もっと君ならすばらしいものができるはず」と信じているという態度と言葉かけを繰り返します。簡単に、適当に結果を出すことが習慣化しているこどもは、なかなか認めてもらえない事から苦痛となり、逃げ出したくなります。自分ではじめた作品です。最後まで作品に責任を持ち、愛情をかけて丁寧に制作を続け、自分の力を最大限に出して表現しなくてはいけない事を伝えるのです。すると、どんなこどもでも忍耐強く、努力することを覚え、自分にその力があることに誇りを持ちはじめます。

 ART HOUSEでは、どの子もこのような経験が持てるよう、一つの取組みを20年続けてきました。
子ども達の展覧会での絵画制作は、自分の体よりも大きな作品の制作をします。制作途中で泣き出す子もいます。
しかしその作品を完成させた時、本当に大きく成長しているのです。「よくやったね。すばらしいよ」
その時こどもは、自信と希望に満ち溢れた最高に輝かしい笑顔になり、自分の作品とおうちへ帰るのです。
なんでも便利になりすぎている今、物事に対しすぐに結果を求めず、努力し、そのプロセスを通して、いくつものハードルを乗り越えて、成果を出すことを、こどもたちへ伝えることはとても大切なことです。

RYUHOW'S日記 教育 絵画教室

大切なモノ、コトを伝える1

 私は子どもたちの制作において常に、良質の材料や道具の使用ができるよう心がけてきました。
それは良質のモノの中には、それに携わった人のHEARTが溢れるほど入っているからです。現在、アートハウスで使用しているスイス製ファーバーカステル120色の色えんぴつは、この事を子どもたちへ伝える良い道具となっています。

RYUHOW'S日記 教育 絵画教室

まず、この色えんぴつの使用を希望する子どもには、「3つの約束」をします。目を見て真剣に…。
「大切な色えんぴつです。おとさない、なくさない、愛情をもってあつかうコト。」約束ができたら、色えんぴつのお話をはじめます。
「この色えんぴつは、1本を作るのに沢山の人が沢山考えて沢山作ってみて、沢山努力してできました。そして、この120色の色えんぴつは沢山の時間と努力を積み重ねてできました。
だからこんなにきれいなんだね。人の想いや願いがいーぱい入ってるんだね。大切に使わないとね。」と…
 歴史ある美しい道具や材料は、つかい手の気持ちに必ず答えてくれます。
大切なモノ、コトをしっかりと伝え人間の技の深さと情熱と心を知ってほしいですね。

アートハウスという「大きな家族」

 アートハウスの講師は現在、9名です。そのほとんどがアートハウス卒業生でなりたっています。20年前小学生だった子どもたちは、皆それぞれ立派に成長し、様々な形でこの時代を担う、社会人となりました。そしてアートハウスに今また、訪れてくれる子供達に、自分たちが豊かに育った「ART」と「いばしょ」と「愛につつまれた空間」を伝えて行きます。幼い頃、なんの躊躇も無く、ふくらませた自分の世界。そしてそれをカタチにする為に試行錯誤をくり返しそのプロセスの中から多くの事を学んだ思い出。そこに寄りそって見守ってくれた人達の愛情。幼い頃観た本物の美しさ、表現という自由な世界、そして芸術という素晴らしい世界。自分が学んだ様に、新しい世代へ伝えるのです。愛された思い出は、愛する事を覚え、互いをやさしさと愛情で満たしてくれます。
 ART HOUSE Imagination classでは、そんなART HOUSE一期生が講師となり、現在5期生が「想像と創造の世界」を愛情たっぷりの中でふくらませています。どの講師も手を出しすぎず、そっと寄りそって見守り、子どもたちと愛情を持ってかかわっているのです。
 ART HOUSEでは、パーティーがよく開かれます。卒業生も現役生もみんな集まって、歴代ママ達の手作り持ち寄り料理でにぎわいます。バイオリニストになったお兄ちゃんは、よく子どもたちに演奏のプレゼントをしてくれます。ママ達もお料理の話で自然と仲良しに…また、魚世界国際調査員になったお兄ちゃんは、アフリカでの自分の体験や魚の研究の話をこども達に聞かせてくれます。みんなお兄ちゃん、お姉ちゃんが大好き。たくさん甘えて、気が付けばお兄ちゃんにいっぱい子どもがぶらさがっている…世代をこえてみんな仲良しで大きな家族のようなART HOUSEは、みんなの「いばしょ」。
 核家族化し、おじいちゃんおばあちゃんと共に生活できる環境のある子どもも少なく、また兄弟が少なかったり、地域の交流も少ない今、異年齢のかかわり、世代をこえたかかわりは、意識してつくってあげなくてはいけません。そして、その世代を越えた環境の中で互いの愛情を感じる事は、人間の成長の中で、とても大切な事ではないでしょうか?
幼い子は、目上の人を頼り、敬い、慕う。年上の子は、幼い子を見守り教え、愛情をそそぐ。当たり前であったことが、当たり前にできなくなってしまった現代社会の仕組みは、こども達の大切な心の成長に大きく影響しています。思いやりの心を育てる環境の必要性、多くの人に感じてほしいと心から願うばかりです。

RYUHOW'S日記 教育 絵画教室 RYUHOW'S日記 教育 絵画教室